書いたつもりだった前回のシート補修。前回の補修をしたところが壊れたので今回の補修を含めメモしておきます。まだ使います。
*旧ブリッドセミバケ
このシートは90年前後あたりのもので、当時はかなり見かけました。
年代品なのでもう買い替えの頃かもしれませんが、使うと愛着が湧いちゃうし直すのも楽しいのでまだまだいけるかなと思います。もちろんモノとして機能と魅力があるからなのです。
このシートは黄色の人から一つもらいました。その後助手席用にも同じもので揃えようとヤフオクで同じものを落札したつもりだったのですが、微妙に形が違いました。そのうえ日焼け具合も違います。色はムラサキのような青のような紺のような、もともとは何色だったのでしょうか。
すわりごこちは全然違いました。素材がちがうのかへたりかたなのか修理されてるのかすべて不明です。
きちんと並べて撮ればいいのに。
写真は今回車体から外したところです。敷いたダンボールの幅とシートレールを連続して外そうと思った都合でこんな並べ方になってます。
このシートたち旧ブリックス、旧エルゴなどと呼ばれるものなのですが物自体にモデルの名前が書いておらず、新品を自分で買ったわけでもないのでホントのところはよくわかりません。ブリックスだと思うのですが買った本人に聞いても忘れたようです。この2脚似てるのですがよく見ると形がいろいろ細かく違います。中古だともともと買った人が売ってるわけではないので「ブリッド旧セミバケ」のようにくくられてしまいます。
手前がもらったやつで奥が買ったもの。微妙に形が違います。特に座面のサイドサポート。奥のはかなりフルバケに近く乗降しにくいもの。ヒップ横からせりあがっていて降りるときには必ずももと尻があたり、使用頻度(相当使ってるが)の割には片方より早く表皮がやぶれてしまっています。その擦過してしまったところにはウレタンがみえないように内側からバンダナをあてて応急措置をしましたが綿素材は予想以上に弱く、退色しつつ破れています。
もらったほうのシートはうちに来た時点でかなりのローポジションでした。座ると肘がセンターコンソールに干渉したのでセンターコンソールは取り外して使います。というか半分カットしショートコンソールにして使いました。
外した純正のシートはもう使わないだろうと捨てました。純正シートはヤフオクに当時はかなり多く安くでていましたのでまた買えばいいかなと。
ヤフオクで手に入れたほうのシートを助手席にいれると、先にもらったほうとかなり着座高さが違うことが判明します。使っているうちにさらに低くなったので外して座面底を確認すると、底布が伸びるというか裂けるというかへたったというか機能しておらず、ほとんど車体に着くローポジションになっています。
もともと使っていた友人は大柄(約100kg)なので彼が基礎を作り自分がとどめをさしたようです。
ちなみに2022年5月現在もヤフオクにはこのころのブリッドがたくさん出品されています。
出品されているモノの程度はすごいことになってます。コレ直してつかうのでしょうか?表皮は変えればいいとしてもウレタンの劣化がすごくてどうやって再生してるのか興味があります。ウレタンシートを巻きつけただけでは形ができませんので積層し削ったりしているのでしょうか。あとでしらべます。バイクのシート再生を見てるとピーラー?カッター?ヤスリ?みたいなもので削っていますね。
*底面の補修部品について
旧ブリッドセミバケの底布は伸縮性のない織物です。
ナイロンを片面コーティングしたみたいな素材。鞄の方がまだ強そうなもの使ってます。コーデュラとかそういう強度のありそうなものではないようです。体重のかかるところなのにこんなものをよく使おうとしたと思います。でもコレを企画したひとのこだわりがあるのでしょう。そのこだわりがなにかは不明。レカロを見なかったのでしょうか。もしかしたらコストを優先したかもしれません。
ブリッドの底布の様子はわかりにくいのですが、フレームと底布の結合の仕方やウレタンの素材感はわかるのではないでしょうか。
この時代レカロの場合は「ピレリマット」と呼ばれるゴムと麻布を組み合わせ1方向に伸縮するようにした底布を使っています。これは劣化すると割れる?裂ける(下写真)のですが、補修部品が純正だけでなく多くの社外品で出ているので交換修理は容易です。安い社外品は2way伸縮なのでこれに交換したら別のものになってしまうでしょう。写真を見ると使ってるウレタンもブリッドとは違う。大した違いはないと思ってたのですが、比較するとブリッドは安そうな部品感が出てます。いまは知りませんよ。
肝心の旧ブリッドセミバケ用には補修品など出てないし誰もそれ向けに作っていません。(2019年当時)
*レカロとは設計思想が違うんだな
古いブリッドとレカロのリクライニング付きバケットシートの場合、両者にはずいぶんと違いがあったようですね。
レカロ(ピレリマット)の場合、ここに伸縮性があるので座った時にたわんで接触面が広がるうえにクッション性まであるようですが、旧ブリッドの場合お尻と底布の間にはウレタンがあるだけです。旧ブリッドの座面はフルバケよりはマシですがうすい座布団があるだけの状態です。(下に写真)。レカロのセミバケとは設計思想が違ったのでしょうね。 レカロはコンフォート、旧ブリッドはホールド重視なのでしょう。レカロは特に長時間乗ることを考慮していたのでしょう、メディカルモデル(オルソ)があったり飛行機や電車のシートを作っているくらいなのですからね。ヨーロッパの車の使い方にもあるのでしょう。普段使い傾向が強く座面も広い印象があります。
古いこのブリッドシートでもホールド性は素晴らしいです。明らかに趣味人だけを対象にしていると思います。車検制度の絡みもあったのでしょう。ブリッドは座面も腰部もともにサイドのサポートが大きくて姿勢がずれにくく作られています。これ太めの人にはきついと思います。このサポートがあるのでもうNB1純正シートに戻す気はさらさらありません。黄色い人がレカロを選ぶわけです。
ブリッドの現行のものはどうなんでしょうか気になります。DIGOやユーロスターなどいいですね。ヒーター付きやひじ掛け付きもラインナップされています。
レカロもブリッドも車検が通るのでいいですよね。
*補修部品はオーダーしました
愛知県の J’S工房さん に サイズオーダーさせてもらいました。ピレリマットの補修品として出されている商品に+1000円でサイズオーダー対応してくれるというサービスをしています。下はサイズをお願いした時のメモです。 34.5x50cmで頼みました。これだとシートのフレームにぴったりなので33~34c位でもよかったかもしれません。価格は変わっているかもしれません。購入時は品代だけで3980円(税別)だった気がします。
届いたのがこれです。端の穴はポンチを買って穴を空けました。わざわざ買わずにはさみでじゅうぶんでした。シートはアイロン台に挟んで作業しています。
ステンレスワイヤーを2重にして数か所で留めます。耐荷重が1本20kgくらい、それが2重なので1ヵ所40kgになります。片側少なくとも4か所、両側なので8か所で支えるのでもし均等だったら合計320kgはいけるかもです。なので試しにワイヤリングしバイスグリップでツイストして装着してみました。
座面のウレタンをいいものに替えようとしましたが、良さそうなものが無いので後付けシートヒーターのパーツを敷いて閉じちゃいました。
シートヒーターはいまだに通電していません。バッ直配線にしようとリレーを買ったりしたのですが、途中でバッテリーの交換をしたり寒くなかったりしたので配線までたどりついていません。いつになるのか。
*ワイヤリングでは2年たらずで切れる
しばらく快適だったのですがまたローポジションになりました。見てみるとワイヤーが全て破断しています。今回これを直したのです。
*インシュロックはもつのか
番線や太めのワイヤーを買ってこようかとおもいましたがまず手持ちのインシュロック、結束バンド?でやってみました。いつまでもつのでしょうか。
補修したシート、完成写真は忘れました。利用頻度の少ない助手席側にとりつけます。
*2022軽井沢では誰も使っていない
今年の軽井沢では全く見かけませんでした。レアなものになっているようです。ますます大事にしないと
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